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こども学科「初等科教育法(図工)」の授業で鑑賞授業を行いました
2025-01-16
カテゴリ:活動の紹介-こども学科
本学には、たくさんのアート作品が飾られています。卒業記念品として歴代の卒業生が残してくれるからです。そして来校された多くの方が「すごい」と言ってびっくりされます。しかし学生にとっては、日常になっているのであまり意識していないかもしれません。
 
もう少し作品をゆっくり鑑賞して欲しいと考え、小学校教諭の科目である、こども学科「初等科教育法(図工)」で、外部から先生をお呼びして、9名の学生と共に鑑賞授業を行いました。
先生のお名前は小林優佳さん。東浦和にある現代アートを扱うギャラリーぺピンを主宰されているギャラリストの方です。日常にアートが浸透していくきっかけ作りを様々にされています。
90分の授業で見た作品は3点。荒井良二さんの『きょうという日の旅人』、平川恒太さんの『どこから来たか、どこへ行く-訪問者(大台ヶ原)』、山本正道さんの『追憶Ⅱ』です。

平川さんの作品では、
 
・人間が嫌になった人間
・草むしりの絵
・動物になりかけの人間。逃げてきた。でもまた人間に見つかってびっくりしている。
・すごくキレイでいいな、と思うのに、真ん中に存在してはいけないものがいる。これが着ぐるみなら、もっと着ぐるみらしくして欲しい。なんか違和感を感じる。景色がきれいだから邪魔な感じ。
・ここは日本? 長野あたありかなあ。
・この生き物と自分と一緒に歩いている感じ。自分とは仲間。高いところに登って、「向こうに町が見えるよ」と言っている。
・動物と人間の共生社会を描いている。
・こんな動物に上から見られることないじゃん。だから違和感かんじるんだよ。
 
というような意見がでていました。
学生のみなさんは、

・常日頃目にしているはずなのに観る度にたくさんの発見があって面白かったです。
・他の人の意見も一つの考え方として受け入れるので、作家のキャプションも正解ではなく意見として見れて面白かった。
・じっくりみるうちに、全てに意図があるように感じられておもしろかったです。
・授業だからこそ話し合えた。プライベートで見ても考えを共有せずに終わってしまう。良い経験ができた!
・卒業したら自分たちの贈ったものも見に来たいです。
 
というような意見を述べていました。卒業記念品のアート作品は卒業式には間に合うので、ぜひ記念写真を撮っていってもらいたいです。
 
小林優佳さんの進行がとてもスムーズで、学生のいろいろな意見を引き出してくれ、とても楽しく有意義な時間を過ごすことができました。
  
こども学科 教授 木谷安憲
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