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「保育・教職実践演習」で川口市役所子ども部理事兼保健部理事の駒木宏泰氏にお越しいただき、「良い保育者(教育者)になるためには」というテーマで講演していただきました。
2024-12-12
カテゴリ:活動の紹介-こども学科
こども学科の「保育・教職実践演習」は、教職課程および保育士養成課程の必須科目です。「これまでの学びをふりかえる」と題し、卒業まで残すところ半年となった2年次後期に、これまで学んできた知識や技術を整理するとともに学びの確認を行うことを目的としています。

全15回の授業のうち5回程度は、学外から保育・教育の第一線でご活躍される方々を特別にお招きし、広い視野に立って保育・教育の仕事や子どもへの理解を深めていく時間を設けています。

11月27日(水)は、川口市子ども部理事兼保健部理事(子ども家庭センター長兼子育て相談課長 子ども発達相談センター長)の駒木宏泰氏並びに子ども発達相談センター子育て相談課・課長補佐兼発達相談係長(社会福祉士)の北村香苗氏と河原木裕美主任(保育士)にお越しいただき、「良い保育者(教育者)になるためには」というテーマでマンダラチャートの作成について学びました。
このマンダラチャートは、企業や組織のプロジェクト管理やチームワークの向上を目的として開発されました。しかし、最近では教育・福祉分野でも研修用として広く用いられるようになっています。その主な理由としては、このマンダラチャートは視覚的に情報を整理し、具体的に理解しやすくするために非常に効果的であるからです。

現在、多くの市町村ではマンダラチャートを活用して地域の課題や計画を可視化し、住民とのコミュニケーションを強化したり、地域の防災計画やイベント企画等でも用いられています。

今回は、このマンダラチャートを用いて、「良い保育者(教育者)になるためには」という目標で9×9の合計81マスの空欄を、学生全員で様々な意見やアイデアを出し合いながら、最終的に今回の目標に向けて各自が取り組める活動を明確化する作業に全員で取り組みました。

また、この作業を進めるにあたり、最初の導入として現在アメリカのドジャースで活躍中の大谷翔平選手が高校生時代に野球部監督の手ほどきを受けながらこのマンダラチャートに取り組んだ経緯の話がありました。

学生全員で試行錯誤しながら完成させたマンダラチャートのシート(表1)と現役の川口市公立保育士が作成したシート(表2)を見比べながら、実際の現場で保育(教育)実践を進めている保育者の視点に対して、多くの学生が様々な気づきを得ることができました。またこの学習活動を通して、改めてより良い保育(教育)者になるために卒業までの残された時間を有意義に過ごしながら、自己成長をさらに深めていくための絶好の機会となりました。
マンダラチャート作成のメリット
マンダラチャートシート(81マス)
表1 本学学生が作成したシート
表2 川口市保育士が作成したシート
最後に講師役を務めていただいたお三方から本学学生に向けて次のような温かいメッセージをいただきました。
子ども部理事兼保健部理事 駒木宏泰氏より
  • 味方を大事に!
  • あなたたちの味方はたくさんいるはず。
  • いろいろな課題や障壁に直面した時には、家族、友人、先生などに相談することによって道は必ず開けると思うので頑張ってください。
子ども発達相談センター発達相談係 北村香苗課長補佐(社会福祉士)より
  • 人とかかわる仕事には、想像力が必要。
  • 想像力を高めるには、感性が豊かであるとよい。
  • 勉強だけではなく、様々なことに触れたり、感じたりすることが大切。
  • 今、パッとしなかったり、くすぶっていたりする人もいるかもしれないが、そうした経験も決して無駄ではないので、今を大切に過ごして欲しい。
子ども発達相談センター発達相談係 河原木裕美主任(保育士)より
  • 勉学も大切だが、学生時代にしかできない体験や経験をたくさんして思い出を作ること。
  • 社会に出た1年目は環境も変わり、少なからずストレスを感じるので、リフレッシュ法を知っておくこと。



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