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株式会社ロッテの浦和工場の見学に行ってきました(ビジネス実務学科吉沢ゼミ)
2024-02-22
カテゴリ:活動の紹介-ビジネス実務学科
株式会社ロッテの浦和工場の見学に行ってきました
株式会社ロッテの浦和工場の見学に行ってきました
ビジネス実務学科 吉沢ゼミ1年生が株式会社ロッテの浦和工場の見学に行ってきました。

私たちのゼミは「経営学」を中心とした勉強を行っています。経営学はモノづくりの現場から始まったことを踏まえた上で、実際のモノづくりの現場に出かけ知識を広げ知見を獲得するため企業や会社に出向き研修を行っています。

今回はロッテの工場にお邪魔してモノづくりの現場をじっくり観察してきました。ご存知のように経営学の研究対象は企業や会社です。企業という言葉がありますが、これはなにがしかの業を企てること、すなわち、企業が継続していくための中心的な活動を企てるということになります。企業継続の中心的な活動がモノやサービスの生産です。私たちの生活は、企業や会社が生み出す製品やサービスで成り立っています。モノづくりの現場を見ることは、これから社会に巣立っていく学生にとってとても意義深いことであり、さまざまな示唆を与えてくれるものと考えています。

株式会社ロッテの浦和工場の見学に行ってきました
ロッテ浦和工場はJR埼京線・武蔵野線の武蔵浦和駅近くにある市街地に位置する工場であり、大きな市場に近い場所にある工場です。工場従業員800人、生産品目はガーナチョコレート、パイの実、コアラのマーチ、アイスクリームの爽、モナ王など私たちになじみの深い製品ばかりです。

今回見学したのはパイの実を製造するラインでした。
まず各種原料を混合する機械でパイの実のパイ生地を作り、圧延したのち6角形に裁断します。その後50メートルはあろうかと思われる長大な焼成炉を通りじっくり丁寧に焼き上げ、冷却し袋詰めの工程を経て個装の製品となります。それらはロットにまとめられ出荷用の段ボールに箱詰めされます。収納された段ボールは別の階に移送され、さらに段ボール単位のロットで出荷用の荷姿になり、パレットに載せられ発送口へと移動されます。そして消費者へと届けられるのです。

消費者の「口」に入る食品であり製造現場は徹底した衛生管理がなされ、いわゆる「3S」が行き届いています。製造現場における各種工夫も施され、規格に合わない製品が流れると異常を知らせるランプが点灯するなど自働化された装置が各所に設置されています。広い製造現場には最新鋭の各種機械が設置されておりますが、それに比べ機械のオペレーションを担当する作業員の方の数が少ないのも理解できました。製造工程を窓越しに見ることで全体を俯瞰でき作業の流れがよく理解できました。
ゼミ生の気づきや感想
  • 今回の工場見学で特に印象に残ったのは、生産過程で排出された廃棄物を無駄にしないというところでした。パイの実の生産で、生地を無駄なく使うために六角形にする、焦げや割れてしまったものを別の産業に活用するなど会社としてSDGsやCSRを意識していることが実感出来ました。また、最新技術を活用して少人数で工場を稼働させていることから人手不足や生産効率の問題を解決するために自動化はこれから必要なことだと学びました。持続的に会社を運営し、社会に貢献しようと努力していることがわかる良い体験でした。

  • 浦和工場でしか箱のパイの実を作っていないなど、工場の場所によって作っているものがそれぞれ別々なことを初めて知りました。また、想像していたよりもほとんど機械によっての作業が多く、人の作業が少ないことに驚きました。

  • パイの実とアイスは浦和工場と九州工場でしか作られていないと聞いて驚きました。今まで見たことのない工場の施設、ロボット、作る工程などを知れてよかったです。

  • 工場見学をして学んだことは物作りには様々な人や機械が関わっていることが分かりました。たくさんの工夫をしてより良いものを提供する精神に感動しました。

  • 今回の工場見学で、お客様によりよい商品を届けるために色んな知恵を使い、たくさんの工夫を経て商品が作られているのだなと感じました。

  • 普段何気なく食べているお菓子の数々がこんなにも細かい工夫がされていることにびっくりしました。次にロッテのお菓子を口にする時には学んだことを考えながら気にしながら食べようと思います。

<いずれも原文のママ掲載>
株式会社ロッテ浦和工場
以上の通り、実際に生産現場を実際に見るといろいろ理解できる点や新たな発見や疑問が生じてきます。これが工場見学の醍醐味であり、さらに経営学への興味が増すことにつながります。現場を見ることでしか理解できないことが多くある、これが分かっただけでも見学した意義は大きいと感じます。
おわりに
最後に、今回の工場見学を通して気づいた点は、ロッテの工場見学の人気のすさまじさでした。8か月前に何とか予約が取れ見学が実現したのです。そして現地に赴かなくては分からないことを理解できる良い機会を得たのです。こうした製造現場を見学するという経験を通して、企業や会社とは何かを知り、理解する糸口を見つけることができます。

経営学をベースに学生には広い視野で物事を観察し、そこで繰り広げられているミクロの物事に関心を向ける「眼力」を身に着けてほしいと願っています。今回の工場見学はそうして私たちゼミのテーマに近づくよい機会となりました。

最後に当日私たちの見学にご同行いただき説明や何かとご配慮いただきましたロッテ浦和工場の担当者の方々にお礼申し上げます。

(文章作成:ビジネス実務学科 教授 吉沢 正広
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