川口市立医療センターの小児科病棟・病児保育の見学をしました(こども学科・西内ゼミ活動紹介)
2025-01-06
カテゴリ:活動の紹介-こども学科
令和6年12月16日(月)、こども学科の保育・教育学演習Ⅰの授業で、川口市立医療センターの小児科病棟を訪問して、0歳~中学3年生までの子どもを対象にした病児保育の具体的な取り組みについて見学を行いました。
小児科病棟の病児保育担当の保育士さんは、当初は川口市内にある下条医院内の病児保育室に勤務し、その後、川口市立医療センターの看護補助者として仕事をしながら通信教育で保育士資格を取得し、現在、病児保育の常勤保育士として11年目になります。
職務内容は、小児科病棟に入院した患児全員の病室訪問を行い、一人ひとりに合わせた様々な支援、季節ごとのイベント企画、プレイルームや病棟内の壁面装飾、プレイルーム内にある玩具や絵本の破損等の定期点検等の室内環境整備を担当されています。
また、通常は患児の年齢や発達段階に合わせて、身体を動かす遊びやゲーム等をプレイルームで行いますが、プレイルームでの活動が難しい場合には病室のベッド上で玩具や絵本を用いた遊びの導入に変更したり、学童期のこどもには製作活動やゲーム等も臨機応変に行っております。
さらに、病後の後遺症のために身体に麻痺等が残ってしまった場合には、リハビリ的な活動を一緒に行いながら、患児や保護者の入院に伴う悩みの相談にも随時対応しております。
学生の感想
- 病院内で入院中の子どもが楽しめるように、壁面装飾等を保育士一人で行っていると聞いて、とても驚きました。季節ごとに子どもたちが楽しめるように工夫して、子どもたちを第一に考えていることがわかりました。今回の見学で、病児保育について関心を持つと同時に、もっと詳しく学んでいこうと思いました。
- 今回の病児保育見学を行う前までは、詳しい内容をほとんど知る機会がありませんでしたが、子どもと関わる仕事の中でもこのような素晴らしい職務があることを知り、今まで以上に子どもの病気や障害について幅広く学び、様々な保育内容の取り組みを学んでいきたいという大きなきっかけとなりました。
- 保育士は病院で働く場所があるのだということを初めて知りました。また、病院での保育を通じて、発達面での障がいを持つ子どもや後遺症のある子どもの支援を行うことで、子どもの成長を支える大切な役割を担っていると同時に、大変さの中でも保育士としてのやりがいを感じることができると思いました。
- 病院での保育士の役割は、幼稚園や保育所で行われている内容だけではなく、病院特有の取り組みが大切であることを知ることができました。また、様々な病気で入院している子どもたちの存在を知ることができたのと同時に、保育士が医師、看護師等とチームワークを大切にしながら子どもの発達や年齢に合わせた遊びをサポートしたり、少しでも楽しい時間を過ごすことができるように工夫している様子を学ぶことができました。
- 病院の保育士は、プレイルーム内の装飾・環境点検等だけでなく、学校に通えていない小中学生の勉強相手をしたり、子どもの状態によっては個別にベッド上での様々な支援を行っていることを知り、保育園の保育士とは違った関わり方をしている話を聞けて、とても貴重な時間を過ごせました。
- 医療センターの小児科病棟には、0歳児から中学3年生までの幅広い年齢の子どもたちが入院しており、入院理由も多様であるため、一人ひとりに合った支援をしなければならないのが、とても大変そうだと感じました。しかし大変な仕事だからこそ、その分やりがいも多いのだろうと思いました。今回の見学を終えて病児保育に関心を持ったので、もう少し調べてみたいと思いました。
さいごに、このような貴重な機会をご用意くださった、副院長兼看護部長の佐藤千明先生、小児科病棟の看護師長さん、病児保育専任の常勤保育士さんに心より感謝申し上げます。
※現在、川口市内には病児・保育室が4ヶ所あります。詳細につきましては、下記にあります川口市のホームページをご参照ください。
川口市病児・病後児保育ホームページ
https://www.city.kawaguchi.lg.jp/soshiki/01080/020/3/4215.html
川口市病児・病後児保育ホームページ
https://www.city.kawaguchi.lg.jp/soshiki/01080/020/3/4215.html
川口市病児・病後児保育利用の手引きPDF