本文へ移動
お茶の水女子大学 大多和 直樹 教授に「学校と(ネット)いじめ」についてご講義いただきました
2024-07-09
カテゴリ:活動の紹介-こども学科
7月4日に、こども学科1年生が履修している「教育原理」の授業で、ゲストティーチャーとしてお茶の水女子大学基幹研究院人間科学系 大多和 直樹 教授(教育社会学)に、「学校(ネット)いじめ:スクールカーストを中心に~どう捉え・どう考えるか」と題しご講義いただきました。

大多和 直樹 教授は、教育社会学を専門とする立ち位置からいじめ問題(ネットいじめ)について、自身も関わられた高校生を対象とした大規模調査のデータを基に解説してくださいました。

「スクールカースト」が存在するといわれる学校空間において、「陽キャ」や「インキャ」などの個性がいかに作用しているとみられるのか、そこにネットいじめはどう関連するのか、等の問題を豊富なデータに基づく分析から読み解く研究に触れることができました。

学生たちにとっては、ネットを介するいじめという問題は身近なテーマであるため、真剣に大多和教授の話しに耳を傾ける姿がありました。学生たちがいじめ問題についてあらためて考えるきっかけになればと思います。

大多和教授からは、講義のはじめに「教育社会学という学問に触れてもらえる機会となれば」というお話しもありました。例えば、教育学といっても、教育哲学や教育史、教育行政学、教育方法学、教育社会学など様々な領域があり、それぞれ対象への研究のアプローチ方法が異なり、それにより同じ事象を研究対象としても問題の見え方や捉え方が異なってくるものです。「教育原理」は普段は教育史を専門とする大多和 雅絵(専任講師)が講義を担当していますが、本講義では教育社会学という学問領域の刺激を受けることができたのではないかと思います。学生時代に様々な学問領域に触れて、学問知を広げる経験を積んでもらいたいと思います。

(文責:こども学科 大多和 雅絵 専任講師)
TOPへ戻る